■ ID | 477 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 丘陵地帯に分布するため池における周辺植生が水質に及ぼす影響 |
■ 著者 | 田中仁志
埼玉県環境科学国際センター 木持謙 埼玉県環境科学国際センター 嶋田知英 埼玉県環境科学国際センター 須藤隆一 埼玉県環境科学国際センター 木本達也 淑徳大学国際コミュニケーション学部 若林明子 淑徳大学国際コミュニケーション学部 |
■ 出版元 | (社)日本水環境学会 |
■ 出版年 | 2005 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本水環境学会第40回大会、平成18年3月16日 |
■ 抄録・要旨 | 県西部の丘陵地帯に分布する集水域の植生が常緑針葉樹(主としてスギ・ヒノキ。以下、針葉樹という)又は落葉広葉樹(主としてクヌギ・コナラ。以下、広葉樹という)が優占するため池の水質調査を行った。
夏季〜秋季において両者の水質を比較すると、後者の方が溶存態炭素(DOC)濃度及びクロロフィルa(Chl-a)濃度が高く、溶存態窒素(DIN)の形態別存在割合は、前者がNH4-NよりもNO2-N+ NO3-Nの割合が大きいのに対し、後者では亜硝酸・硝酸態窒素(NO2-N+ NO3-N)よりもアンモニウム態窒素(NH4-N)の割合が大きい傾向が見られた。さらに、針葉樹(スギ)及び広葉樹(クヌギ)の異なる樹木のリター(落葉)の溶出実験を行った結果は、乾燥重量1gあたりの溶出DINはスギよりもクヌギの方が大きい値を示すなど、植生の違いはため池に異なる水質をもたらす重要な環境因子である可能性が示唆された。 |
■ キーワード | 丘陵地帯、ため池、水質、周辺植生 |
| 一覧に戻る |